とってもインパクトのある絵本ですね!
なんといっても「ふようどのふよこちゃん」・・・腐葉土?!
土が主役ってすごい斬新〜!・・なんて表紙のふよこちゃんにも
釘付けになりつつ読み進めると、深くてまじめな、そしてあったかい絵本でした。
絵から立ち昇る懐かしい風景と、土の匂いや枯葉のカサコソいう音。
五感にまで訴えてきそうな、とても有機的な感覚。
ふよこちゃんのお母さんが語る少し前の里の風景と、
農薬や過疎によって変わってしまった悲しい現実。
温かさと寂しさと・・。
昔も今も、とても伝わってきました。
字も、手書きなんですね。
作り手の「伝えたいきもち」がぎゅーっと詰まった絵本だなと
思いました。
ふよこちゃん・・・すごいです。
けしてかわいいとは言えない(失礼!)のに
表情がよくって愛嬌が感じられる。
息子はおならのところで笑い、蛍の登場で反応していました。
この夏に自分も蛍を見たので。
いいものに触れさせていただきました。