アジア・エスキモーの昔話。
タギカーク少年はお母さんとの二人暮らし。
というのも、タギカークが生まれる前に、お父さんは漁に出て死んでいたからです。
父の名前をもらったタギカークは、成長したものの、
漁の道具が無いので、昆布の採集しかできず、貧しいのです。
ある日、昆布採りの最中、海に転落したタギカークは不思議な男の人に出会います。
それは、死んだはずのお父さんだったのです。
お父さんからの助言で、食べ物を得、もらったモリで漁をすると獲物がたくさん取れたのですね。
記憶にないお父さんだからでしょうか、
父子の出会いはあっけないほどあっさりしています。
でも、父はちゃんと伝えるべきことを、息子に届けている、と思いました。
後半は、タギカークを子ども扱いする大人たちと対比して、
ちゃんと扱って、漁を成功させるおじいさんの姿も描かれます。
おじいさんへのリスペクトも忘れない、りりしい姿のタギカークに拍手!です。
エスキモーの暮らしも体感してほしいです。