「コミック版 世界の伝記(2) アンネ・フランク」 ママの声

アンネ・フランクに関する伝記漫画はほかにも読んだことがありますが、こちらはアンネの力強さを前面に押し出している感じがしますね。
登場人物がクセのある人が多いので、言葉のぶつかり合いにいらっとすることもありますが、本当に狭い空間で生活していた大変さを感じることが出来るかもしれません。

そろそろ伝記を！と思った子供にはとても読みやすくわかりやすいシリーズに思います。
が、あくまで「アンネフランク」という人物を知る上では！です。
「アンネの日記」はまた別の読み物で読むべきだな〜という印象を受けました。

アンネ・フランクといえば『アンネの日記』ですが、この本は日記の内容ではなく、アンネ・フランクがどんな人で、その頃はどんな時代だったのかを描いたものでした。

世界大戦で、世界中が不穏な空気に包まれていた時代。
さらに、ユダヤ人だというだけで迫害を受ける理不尽な状況下にもかかわらず、アンネは優しく強く明るくて、本当に健気な少女だなって思いました。

アンネの人物像はよくわかりますが、『日記』のそのものは殆ど印象に残らず、少し残念でした。

とはいえ、娘はこの本を読んでアンネに魅力を感じ、『日記』も読みたくなったようなので、結果的には良かったかなと思います。