韓国の昔話です。韓国といえば儒教の国。
この絵本が韓国の美徳を表わしているとすれば考え込んでしまうし、勘違いを招くとしたあまり良い本ではないのかも知れません。
話はとても滑稽です。
怠け者の男が、自分で育てた(?)あわ一粒を泊った宿屋で預けたおばあさんがねずみにやってしまうところから話の展開が始まります。
あわのかわりにネズミを受け取るのですが、ネズミが猫にかわり、犬にかわり、最後にはお嫁さんに変わるのですが、この男は駄々をこねているだけ。
実際に頭と要領の良い人間が富を得る社会の中で、「正直者がバカを見る」的な絵本はお薦めではありません。
娘の親が、あわが牛までの変わってきた経歴を聞いて、この男を評価するところも実はよくわかりません。
子どもはおもしろおかしく見ているのかも知れないのですが、読み手として考えさせられる絵本。しかも、いろいろなところで選定図諸になっている。
不思議な絵本です。