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プーさんと であった日 世界でいちばん ゆうめいなクマのほんとうにあったお話」 パパの声

プーさんと であった日 世界でいちばん ゆうめいなクマのほんとうにあったお話 文:リンジー・マティック
絵:ソフィー・ブラッコール
訳:山口 文生
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2016年08月
ISBN:9784566080126
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,306
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  • あの名作はここから生まれた

    今日は世界で一番有名なクマの絵本のお話をしましょう。
     誰もが大好きな「くまのプーさん」の話です。
     でも、その絵本『プーさんとであった日』は、プーさんのお話というより、プーさんという物語が生まれた誕生秘話のお話です。
     絵本の順序とは少し逆となりますが、『くまのプーさん』のことを少し書きましょう。
     作者はA・A・ミルンという英国の人。1926年に発表された児童書です。
     ミルンの息子のクリストファー・ロビンが持っていたクマのぬいぐるみに着想を得て、書かれたといわれています。
     この作品の原題は「Winnie-the-Pooh」で、実は「Winnie(ウィニー)」と呼ばれていたクマが本当に当時のロンドン動物園にいました。

     そう、この絵本の描かれているクマこそ、その「ウィニー」なのです。
     絵本のはじめに戻りましょう。
     どのようにして、「ウィニー」がロンドン動物園にやってきたか。
     当時ヨーロッパでは第一次世界大戦が起こっていて、カナダからもたくさんの兵士は出兵していました。その中に、ハリーという獣医師がいました。彼は出兵の途中で一匹の子熊と出会います。
     あまりの可愛さに子熊を連れて海を渡っていきます。けれど、やはり大きくなったクマを戦地までは連れていけません。ハリーは仕方なくクマをロンドン動物園に預けていきます。
     このクマこそ、のちにクリストファー・ロビンに出会うことになる「ウィニー」なのです。

     実はこの絵本にはさらに驚くようなお話があります。
     この絵本の作者、リンジー・マティックさんはあのハリーのひ孫にあたるのです。
     絵本のおしまいには、ウィニーと遊ぶクリストファー・ロビンの写真なども収められています。

    投稿日:2024/10/27

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  • クマのプーさんは知っていたけれど、実在していたことを初めて知りました。
    それよりも驚いたのが、プーさんがプーさんになるまでに、出会った人と時代がとてもドラマチックなことです。
    獣医さん、戦争、そして国境を越えた船旅、動物園、ハリーという人間がクマの赤ちゃんと出合わなければ、奇跡的な物語は生まれなかったのです。
    そして、裏付けるように巻末に写真集があります。
    さらに、この絵本の構成がとてもすごいと思います。
    プーさんのお話を、物語の中で子どもに聞かせているお母さんがいます。
    その構成もすごいけれど、実はこのお話を書いた当人で、その当人がハリーのひ孫にあたるなんて、なんという絵本でしょうか。
    人に紹介したいけれど、中身が濃すぎて読み聞かせ向けではないのが残念です。

    投稿日:2016/10/13

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