新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

はるかな湖」 パパの声

はるかな湖 作・絵:アレン・セイ
訳:椎名 誠
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1999年
ISBN:9784198609856
評価スコア 4.38
評価ランキング 14,310
みんなの声 総数 7
「はるかな湖」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 父の背中を見て育ったとかよく耳にします。
     それって、実はそんな大げさなものではなく、日常のなにげない父の姿に教えられるということかと思います。
     ただ、背中は後ろにあります。目に見えない後ろにあるからそれはあまり目にしないものなのかもしれません。

     日本で生まれた日系アメリカ人の絵本作家アレン・セイが1999年の発表したこの絵本を読んでいても、主人公の少年の父親が少年に見せるのは、普段少年が目にしない姿でした。
     冒頭、「夏やすみにとうさんの家へ遊びにいった。」という一文があります。
     これはもしかしたら、少年は日常では父と離れた生活をしていることを意味しています。
     単身赴任でしょうか、両親の離婚でしょうか。
     なので、少年は余計に父のことがわかりません。
     ある時、父が少年をキャンプに連れ出してくれます。
     少年が退屈まぎれに部屋の壁に貼った山や川の写真を見たからです。
     ここから、一気に少年と父の距離が縮まります。
     山道を歩くたくましい父。父が子どもの頃に遊んだ秘密の湖。(もっとも、ここは今ではすっかり観光地されていて二人はもっと山深い湖を目指します)
     キャンプをしながら料理をつくってくれる父。
     父にとってはいつもと変わらないそんな姿が、少年には新鮮に見えます。

     父の背中とはきっとそういう普段目にしないもの。
     だから、子どもにとってはとても貴重なものになるのでしょう。
     こういう父と息子の物語に、やはり椎名誠さんがよく似合います。

    投稿日:2021/07/04

    参考になりました
    感謝
    0
  • 高学年のための本

    クラスで読み聞かせをしても、高学年ともなると反応がつかみにくい。
    高学年のためには、どんな本を準備すれば良いか、サークルのリーダーに相談して、リストをもらいました。
    この本はその中の1冊。
    夏休みに父さんの家に、遊びに行った少年。仕事ばかりの父親。
    そんな、お父さんがひみつの湖に連れて行ってくれる。
    湖は、いつの間にか観光地。さらに自分たちの秘密の湖を目指して…。

    きれいな絵と、男どうしの心の通い合い。
    でも、読み聞かせには少し難しくて、教室では何度か詰まってしまいました。
    先生は、「絵が写真のようにきれいですね」と言ってくれたけど、フォローになっていない。
    6年生になると、この話をどのように聞くのだろうか。

    観光地化していく自然?
    親子の絆?

    息子が質問したのは、「どうしてお父さん一人で暮らしているの?」でした。

    評価を高められなかったのは、自分が充分に読みこなしていなかったからと、反省。

    貴重な経験となりました。

    投稿日:2009/01/30

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / がたん ごとん がたん ごとん / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



児童書出版社さん、周年おめでとう! 記念連載

みんなの声(7人)

絵本の評価(4.38)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット