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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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たからげた」 パパの声

たからげた 絵:梶山 俊夫
再話:仲倉 眉子
出版社:福音館書店
税込価格:\0
発行日:2000年
評価スコア 4.09
評価ランキング 26,945
みんなの声 総数 10
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  • 欲張り過ぎてはいけない

    転べば小判が出てくるたからげた。
    しかし、背が低くなるというたからげた。
    ほどほどに済ませばよいものを、強欲は身をつぶすいう昔話。
    わかりやすいお話で、梶山さんも極めてシンプルにまとめているのは、低年齢を想定しているからでしょうか。
    小判は欲しくても、虫にはなりたくないですよね。
    和風イソップ物語のようなお話でした。

    投稿日:2010/10/31

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  • 人間の欲には切りが無い

    梶山俊夫さんの絵によってやんわりと楽しい世界に仕上っていて息子と笑って読みましたが、はて自分が“たからげた”を手にしたら自制が効くんだろうかと自戒の気持ちが沸きました。

    貧しい暮らしのおっかさんと息子がいまして、ある時おっかさんが病気になりますが薬を買うお金がないので、貸して欲しいと“ごんぞうおじさん”の所に行きますが、けちで欲張りなおじさんは文句ばかりで貸してくれません。途方にくれた息子の前におじいさんが現われて“転ぶと小判が出る”という“たからげた”をくれました。そのおかげで小判を手に入れた息子は薬を買うことができてめでたしめでたし。

    ここで終わればただの孝行話しですが、この後“ごんぞうおじさん”がやって来て前の借金の方にと“たからげた”を持って行ってしまってからはちょっとシュールな世界になります。どこまでも笑顔の“ごんぞうおじさん”が少し不気味でもあり哀れでもあります。息子は“ごんぞうおじさん”の成れの果てを面白がっていましたが、僕は最後に大金を手にした息子が、変わらず謙虚でいられるだろうかと少し心配してしまいました。やりすぎて没頭する人をよく〜虫といいますが、ほどほどにしないと怖いよいう教訓の絵本ですね。

    「こどものとも」年少版にしては読み応えがあり、年長さんでも十分楽しめる作品だと思います。

    投稿日:2008/12/26

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