我が家の子どもたちは中学生になったのに、未だに好き嫌いがある。しかし、私の敬愛する児童精神科医の著書に、「好き嫌いはあって当たり前、無理矢理食べさせるよりも楽しく食べること、そういう環境を作ることが大切」という一節を読み、心を入れ替えたのでした(ちょっとだけ……)。
この絵本の主人公ディジーは、みどりのまるいおまめが苦手なようです。ママが「おまめをたべたらアイスクリームをあげるから」といっても「おまめ、だいきらい」と頑なです。
ここから続く、ママが提示するご褒美と、ディジーの強固な意志との戦い。もし、この絵本読み聞かせをするなら(もちろん家で子どもに読んであげるときも)、ここからが勝負です。ママが提示していくご褒美は増えていくばかりですから、これは間違えずに早口ことばのように読むとおもしろさが増すと思います。
見開きも、白地に緑色の丸、ママのつけているイヤリングもネックレスも緑の丸。そこらじゅう、おまめだらけです。