作家のマイケル・グレイニエツはポーランド出身。
主人公の、まっかなさかなのフィアボはお話が大好き。
お話と言っても、読みきかせが好きという設定で、最初のシーンで小魚達が聞いている様は圧巻です。
ある日、フィアボはきいろの魚と出会い、くちを合わせて挨拶をします。
そして二匹は並んで眠るのですが、翌朝、きいろの魚の姿は見えず、黄色い小さな粒が残っているだけなのです。
その黄色い粒を口に入れて、フィアボは、きいろの魚を探しに出かけます。
最後には、きいろの魚と出会えるのですが、その時に凄いサプライズが展開します。
良くTVの番組とかで見たことがありますが、魚が卵を口の中で孵化させるシーンをそのまま描いています。
両親が、あかときいろですから、孵化した沢山の子供達はあかときいろで、とても鮮やか。
フィアボときいろの魚が、子供達に囲まれての頁には目を奪われることでしょう。
お約束のエンディングも納得で、これは、子供が喜ばない訳がありません。
ストーリー展開の素晴らしさ、その色づかいの綺麗さとも相まって、是非オススメしたい一冊です。
きっと、お気に入りに加える子供が沢山いる作品になるとこ間違いないと思います。