ヒキガエルのウォートンが登場する「ヒキガエルとんだ大冒険シリーズ」の1作目です。
ウォートンとモートンは、ヒキガエルのきょうだい。ある冬の日,ウォートンは、おばさんを訪ねるため,外に出たのですが,ふくろうに捕まり,誕生日のごちそうにされてしまいそうになります。
一度決めたらあとにはひかないウォートン,優しくて細やかなモートン。登場人物?の性格がよく描かれています。
捕まったウォートンがどうなるのかとハラハラしながら,読んでいたのですが,孤独なふくろうがとまどいながらも,友情に目覚めていく過程に思わず引き込まれました。
ウォートンの勇気と優しさが,周りのみんなを変えていく。ユーモアがあって,決して押しつけがましくないところが,この絵本の素晴らしいところだと思います。
息子には,途中まで寝る前に読んで上げたのですが,続きを知りたかったのか,翌日自分で最後まで読んでしまいました。
低学年には,少し長いお話ですが,本当に感動する本だと思いました。