主人公のかえるのピータンは、のんびりと池で暮らしています。
そこに現れたのは、渡り鳥のパーチク。
旅の途中に一休みするために、池に舞い降りたのです。
パーチクは、北の国、南の国、人間の住む賑やかな国などの遠くの国で見てきたことを話ます。
そして、ピータンに君も旅をしたらどうだいと尋ねるのです。
今度は、ピ−タンが、池の春夏秋冬のお話をするのです。
すると、パーチクが、君もいろいろなものを見ているんだねと気づくのです。
全く住む環境が違う二人が、それぞれを認め合うという姿が、とても微笑ましく思えます。
これって、人間社会の縮図で、立場を理解しあうことの大切さを教えてくれているかのようです。
どいかやさんの絵は、とても奇麗な色調で見るだけで暖かい気持ちにさせられます。
特に、ピータンとパーチクがふたりではすの葉に寝そべっているシーンなんかは、眺めていて飽きません。
安心してオススメできる絵本です。