特選世界平和の絵本シリーズの一冊です。
とぼけたお話ですが、妙に心に残りました。
大砲が一つしかない軍隊が、町の近くから大砲を撃とうとしています。
町から見えるところでなんと大胆でしょう。
撃とうとした大砲にアヒルが巣を作って子育て中。
仕方がないので、これから戦おうとしている町に大砲を貸してくれと頼みます。
こんな話が続くのですが、これが外交でしょうか。
3週間は戦わないことにしたら、兵隊に払う給料が足りない。
しかたないから、兵士たちはこれから戦おうとしている町に労働力を提供して町から収入を得ることにしました。
さて、アヒルの子どもたちが巣立って大砲が使えるようになりました。
でも、兵士たちは自分達がペンキ塗りの作業をした町に大砲は撃ちたくない。
隊長も相手の町の※長の娘に恋をしてしまいました。
大砲をのせたケーキで結婚式。
ユーモアたっぷりの反戦絵本でした。
…でも、大人の世界ってこの位ばかげたことで争いになったり、友好を結んだり、子どもたちにはわからないことをしているのかも。