傑作「つきのみはりばん」でデビューし、「くるりん」シリーズとか「しんちゃんのんちゃん」シリーズで知られるとりごえ まりさんの作品。
何と言っても、その絵の可愛らしさは、特筆もの。
今回の主人公は、女の子のハルちゃんとこねこのチュチュ。
森でお花を摘んでいるシーンから始まります。
そこをみつばち、ねずみ、うさぎらが、楽しそうに食材を持って通り過ぎていきます。
みんな口々に、「おやつ、おやつ、おやつをつくろう♪」と歌いながら。
その楽しそうな絵は、子供の心を掴むこと間違いありません。
特に、みつばちのキャラクターは、文句なしに魅力的。
このみつばちを主人公にストーリーが出来るのではないかという出来栄えです。
ふたりが、後についていくと森のおやつやさんが現れます。
それから一騒動あるのですが、良い感じのエンディングまで続きます。
ここでみんなでおやつ作りをするのですが、ママの料理つくりを手伝うのが好きなお子さんには、嬉しいシーンが盛り沢山。
楽しそうにおやつを作るので、やってみたいと思うに違いありません。
ストーリーとしては、一寸平易過ぎるという感が若干ありましたが、それを補って余りある魅力的なキャラクター達は、見る価値充分です。
見るだけでも充分に楽しめる絵本としてオススメします。