ミニ・グレイという名前ですが、駐車場のとめてあったミニ・クーパーの中で生まれたからという逸話が素敵です。
この作品は、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞を受賞しています。
この賞は、ボストングローブ(新聞社)とホーンブック(児童文学評論誌出版社)がスポンサーの児童文学賞で1967年創設されたもの。
6月から翌年5月までの1年間に米国で出版された本を対象にしていて、ニューベリー、コールデコット受賞作家の作品が多いが、カーネギー、グリーナウェイ受賞作品や非英語圏からの翻訳作品も多いとのこと。
果たして内容はというと、期待させられる紹介を決して裏切ることのない素晴らしいものでした。
表紙からして、ちょっとマンガチックと思いきや、それがこの本の魅力となっています。
トイ・ストーリーと同じ趣と言えば分かりやすいでしょう。
お話は、ぼくの家に、フィギアのカッチョマンがやって来るシーンから始まります。
後は、カッチョマンの目線で描いた冒険活劇が、家の中の日常生活で思う存分に展開されます。
全てが擬人化された生活雑貨達との冒険は、楽しいの一言。
この楽しさは、読んでみないと分からないと思います。
そして、この邦訳が絶妙です。
スピード感溢れるストーリーを、更に盛り上げています。
是非パパに臨場感を込めて読んで欲しい一冊ですが、間違いなくディズニー当たりで映画化されることでしょう。