この『さんまいのおふだ』はいろいろな絵本があるようです。
他の絵本を見ていないので、おふだを便所の神様からもらったのですから、トイレの描き方がポイントでしょう。
それに戸外にトイレがあるって、わからない子どもが大半でしょう。
このお話は、パターン化されていてわかりやすく、最後のオチもピタリときます。
絵の方は描かれ方によって印象はかなり異なるはずかと思うのですが、これだけの味わいは他にないかもしれません。
梶山さんの絵は、離れてみるとはっきりしないので、クラスの読み聞かせには不向き。
上手なのか下手なのかよくわからない絵です。
そして、訳もなくほっとする絵。
繰り返し見ているうちに味わいだけは感じました。
なんとなく便所の神様やバタ臭いやまんばに絵がマッチしているようです。
登場人物がくっきりしていないのですが、お話には充分溶け込んでいるように思いました。