子どもたちは、将来に向けて何を夢とし、自分の人生に織り込んでいくのだろうか。
アラスカを愛し、クマに魅せられた星野さん。最後はクマに襲われて亡くなったのだけれど、人生を振り返ると本望だったのではないか。
星野さんがアラスカに行きたいと思ったのは19歳の時。
星野さんは、住所も村長さんの名前もわからずに「アラスカのシシュマレフ村の村長さんへ」という手紙を送りました。そして返事が来て、アラスカに旅行することになります。
これは、若者に許された夢への旅立ちです。
星野さんを知る人に、この本はバイブルになるのではないかと思う一説です。
星野さんはアラスカで暮らすことにより、様々なことと出会いそして学びます。
夢の実現のために大学を卒業して2年間写真の勉強をします。
夢を実現するためには努力も必要なのです。
この本は探検記ではあるけれど、星野さんの体験記。
クマのこと、氷河のこと、カリブのこと、白夜のこと、そしてアラスカの大自然、好きな人にはワクワクすることが項目だてて書かれています。
エスキモーの生活としきたり、クマの生態、読んでいて教わることも少なくありません。
「クマよ」「ナヌークのおくりもの」など星野さんの世界に感動してから手にすると、この本の重さもよくわかると思います。