「アイスクリーム、つくります!」と同じ“ごんちゃん”が登場します。今回は家庭訪問に行くという設定で、ここでもでしゃばりの“ごんちゃん”が、“ひみつのちかみち”を教えてあげるということから冒険をするはめになるというお話し。
息子はまだ一人で出歩くことはないので、怪しい路地の様子を恐る恐る聞いている様子でしたが、ごんちゃんに引きづられるように自分も冒険をしているような気分になったようです。
今回も子供や先生の気持ちの起伏がうまく、それもたくさん表現されています。それにやんちゃな“ごんちゃん”のセリフに大笑いしていました。例えば、「カラスの勝手でしょ」とか「へー、このくそ暑いのに、ごくろうさんですね」とか「よわむし けむし ちゃわんむし」などなど。
僕達が子供の頃は、近所の家々の間に小道やどぶの流れる隙間など、どこにつながっているのか、どこまで行けるのだろうかと冒険心をくすぐる空間がたくさんあったように思います。住宅事情や街の風景も変わってしまって、そんな路地は無いと思ってしまうのは大人(になってしまったの)だからでしようか。子供は自ら遊びを創造しますので、今は今なりの“ひみつのちかみち”があるのかも知れませんね。
“ごんちゃんとぼく”は小学校1年生で、保育園年中の息子の近い将来の姿を見ているようですが、息子は“ごんちゃんとぼく”のどちらの性格も持っていると思うので、息子がどんな行動をするか空想したらそれも面白かったです。
他の“ごとうりゅうじさん”の作品「1ねん1くみ1ばん」シリーズも読破したいと思います。