2007年のアメリカの作品。
原題はそのまま、「Hug Time」
訳は、覚 和歌子さん。
2001年、空前のヒットを記録、2340万人を動員した宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌『いつも何度でも』で、レコ大金賞を受賞した作詞家・自作詩朗読家・シンガーです。
物語の主人公は、ジュールというこねこ。
ドージィという女の子の飼い猫です。
ジュールは、世界丸ごと抱きしめたと思っていました。
そこで、ハグ名簿を作って、世界へ旅立ちます。
アフリカで、インドで、オーストラリアで色んな動物達とハグして、やってきたのは北極。
北極まできて一人ぼっちの寂しさを味わうジュールですが、逆にシロクマにハグされて、何ともほのぼのとした気にさせられます。
ジュールとドージィのハグのエンディングも、納得ものだと思いました。
メッセージ性のとても強い作品です。
「さあ こんどは ぼくたちが だきしめるばん
それが ぼくたちみんなに できること
きみの いちばんちかくにいるひとから はじめよう
ハグ タイム!」
この最後の読み手に対するメッセージは、心に染み入るもの。
是非、家族にやってみたいと思っています。
抱きしめるというと一寸と思えても、ハグって言うと、何か出来そうな気がするのは、私だけでしょうか?
ハグという素敵な響きの行為が、多くの家庭に広がることを期待しています。