高知県の民話を元にして作られたお話です。
太郎という決して泣かない子どもが生まれました。お尻にはなにやら馬の蹄の跡のような物が、、、
そこで、昔、「おんちゃん、すもとろ!」と言って相撲を挑んできて村人達を困らせていたシバテンと呼ばれるカッパのような妖怪(生き物?)がいて、それを退治するため、馬を人に見せかけて、かかっていったところを馬が後ろ蹴りして、シバテンはどこかに飛び去りました。
太郎は「シバテンの生まれ変わりだ。」と言われ、相手にされずいつしか「住所不定」になりましたが、ある時お役人か何かが無茶な年貢の取り立てに来た時、「シバテンが助けに来たぞ。」と現れて村人を助けようと奮戦しますが、やはり多勢に無勢、、、ということです。
しかし、シバテンはこういうお話や、色々な言い伝えなどによって、脈々と高知の人々や高知からよそに出て行った人の心に生き続けていると思います。