原題は、「Papa Please Get the Moon for Me」
娘のサースティンが3歳か4歳のとき、窓から夜空のお月さまを見つけると、こう言ったのです。
「パパ、あのお月さまとって!」
次の日、月の本をいくつか描いてみました。
ところで最近、28の娘からこんな手紙を受け取りました。
「ここのところ、毎日とても憂鬱なのでパパの月の本のスケッチを見ていました。
するとあの長いはしごを、私の気持ちがどんどん昇っていってね・・・今ではどても気分爽快です。」
それで私は、訪ねてきた出版社の人に相談し、それを沢山の娘たちに見てもらえる絵本にしたのです。
月の絵本が生まれた秘密として、エリック=カールが巻末に書いた文章です。
父娘の写真もありますが、本当に素敵な関係ですよね。
こうして生まれた絵本ですから、素晴らしくないはずがありません。
仕掛け絵本なのですが、その仕掛けたるや、半端ではありません。
特に、パパがはしごを担ぐ場面と月と会話する場面は、正に仕掛け絵本の醍醐味というべきもの。
破れる位に読まされることでしょう。
実際に、図書館にあったこの絵本はボロボロでした。
そして、月の満ち欠けを利用したお話も、心に響くものがあります。
是非、パパにそれも2歳くらいになったら、読み聞かせして欲しい一冊です。
2歳というのがポイントで、遅すぎたらパパがヒーローになりそこねてしまうかも知れません。
プレゼントにも最高の絵本だと思います。