「おやすみ」と動物の名前以外には言葉は出てきませんが、子供たちはそれぞれのページの絵の中に色々な発見があるようで、何か見つけるといつも報告してくれていました。それがこの作者の絵本の魅力だなあと思います。子供たちは真っ暗な寝室で大小、ところどころから(吹出しで)聞こえる動物達の「おやすみ」のページを楽しみに待っています。読むほうも「おやすみ」の大小に合わせて声の大きさを変えてみたり、象やライオンやねずみ、そしてゴリラの「おやすみ」をそれぞれの動物らしく工夫してみたりして読んでいました。子供たちはこのページとその次のページの「真っ暗の中、びっくりした奥さんの目だけ」のページが大好きで、その奥さんの驚きをどんな擬音で表現するかも読み手の腕の見せ所かもしれません。この作者にはもう一冊オヤスミもので[10 minutes till Bedtime]という絵本もあります。こちらもページごとに色々な発見があり楽しい本です。(英語も10 minutesがカウントダウンしていく以外はtill Bedtimeだけ」で心配なし。いつも楽しく読んでいてタイトルにあるように10分では読み終わらない本かもしれません。