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星新一ちょっと長めのショートショート(1) 宇宙のあいさつ」 パパの声

星新一ちょっと長めのショートショート(1) 宇宙のあいさつ 作:星 新一
絵:和田 誠
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2005年08月
ISBN:9784652023518
評価スコア 4
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  • あくまでもちょっと長め

    『星新一ちょっと長めのショートショート1』(理論社)。
     表題作である「宇宙のあいさつ」をはじめとして、10篇の「ちょっと長めのショートショート」が収められた、児童書。
     装幀・挿絵(それぞれの作品にひとつ挿絵がついています)は、和田誠さん。
     『ショートショートセレクション』シリーズの場合、ひとつのお話に一枚の和田誠さんの挿絵でしたが、このシリーズでは2枚あったりして、こちらも「ちょっと多め」。

     ただこの巻の場合、表題作である「宇宙のあいさつ」「華やかな三つの願い」「夜の流れ」は確かに「ちょっと長め」だが、それ以降の「契約時代」からの7篇は普通の短さといっていい。目次のタイトルの扱いも、活字ポイントが少し小さめとなっている。
     だからといって、楽しめないわけではない。
     もしかしたら、「ちょっと長め」の作品よりも切れがいいかもしれない。
     「名判決」という、落語の「三方一両損」をもじったパロディものなど、なかなか面白い。星さんの作品として、時代ものというのも楽しめる。

     で、「ちょっと長め」の作品では、「華やかな三つの願い」が面白かった。
     失恋して世をはかなんだ若い女性。そこに現れたのは、悪魔。つまり、死んだあとに彼女の魂をもらいたいということ。
     但し。その前に三つの願いをかなえるという。
     彼女の最初の願いはスターになること。これは実現。
     次の願いはお金持ちになること。これも実現。
     さて、彼女の最後の願いは・・・。
     きっと悪魔というのも苦労の絶えない仕事だと思います。

    投稿日:2024/07/02

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