面白いドイツの絵本を発掘して翻訳している関口 裕昭さん訳の絵本だったので読んでみました。
関口さんの訳で、「うんちしたのはだれよ」「ちょっと まって、きつねさん」がお気に入りです。
お話は、フリードリヒばあさんと孫のぼくとの交流が中心です。
フリードリヒばあさんは、ぼくの家の隣に一人で住んでいる91歳のおばあさんという設定。
前半は、フリードリヒばあさんが、凄い能力を持っているという展開なのですが、実は、それは、ぼくがばあさんに語った空想物語であることが分かります。
何とも言えない心の交流がたまらなく良い作品です。
派手さはないし、一寸展開が分かり難い側面もあって、読み聞かせの対象が難しいところ。
小学校低学年が、自分でじっくり理解しながら読む方が適しているかも知れません。
読めば読むほど考えさせられる、味わい深い作品なので是非一読をオススメします。
関口さんの今後のドイツの絵本の発掘にますます期待したくなりました。