グリム童話には、同じお話でもいくつものバージョンがあって、再話、テキスト、翻訳の仕方によって味わいが変わるので、それぞれに楽しめます
『おやぶこぞう』については、スペン・オットーの絵本とフェリクス・ホフマンの絵本を読んでみました。
どちらもグリム童話の絵本を数多く手掛けているのですが、それぞれに味があります。
スペン・オットーの絵本は矢川澄子さんの訳、フェリクス・ホフマンの絵本は大塚勇三さんの訳。
こちらも多くのグリム童話を手掛けています。
そして、このお話についてはテキストが同じなのか、両者が忠実に訳しているのか、表現が違うくらいで、ストーリーは全くと言っていいほど同じです。
「むかしむかし」で始まるのですが、オットーの絵本の方が、ホフマンの絵本よりもさらに昔のいでたちで描かれています。
お話も田舎の雰囲気が味わえます。
絵は、おやゆびの大きさの子どもをズームアップして、存在感がたっぷりです。
自分としてはこちらの方が好きかな。
おやゆびこぞうの活躍が伝わってきました。