1953年のアメリカの作品。
邦訳は2011年ですから、半世紀も経過して発刊されたことになります。
色合いは、ピンクと緑の2色刷り。
今風の色彩鮮やかな絵本とは異なり、実にシンプルで物足りない向きがあるかも知れません。
しかし、それが返って新鮮な雰囲気を醸し出していて、古さを感じさせないから不思議です。
後書きにありますが、この絵本は、姪に送った誕生日カードが元だそうで、成る程、言われてみると少しずつ大きくなるという喜びに満ち溢れた作品となっています。
物語は、ちいさなちいさなおんなのこが、どんなに小さかったのかを、周りの物と比較して綴るページが続きます。
それが、段々と大きくなり、お姉さんとなって、弟にミルクを与えるまでに成長したというところで、終わります。
些細な日常を描いた作品ですが、ご両親にとってあるあると思えるシーンが多いはず。
ちいさなおんなのこの成長を、微笑ましく読み聞かせ出来る作品だと思います。
特に、早く大きくなりなたいと願う、おんなのこに読みきかせてあげたい絵本です。