Ehon Naviに出会う前に、息子達と親子ともどもはまっていた作品の一つが、「バムとケロ」シリーズ。
子供だけでなく、私も絵本にはまるきっかけになったシリーズと言っても過言ではありません。
全部読破したのですが、投稿していない作品ばかりなので、再度読むことにしました。
今回の作品は、1996年初版のシリーズ第三弾。
「かようびのあさ めがさめると
はなが つめたかった
きょうは とてもさむいひ
こんなひには うらのいけも
きっと こおっているはず」
という書き出しで始まります。
バムとケロは、スケートと釣りの道具を持って池に出かけます。
すると、池にあひるが凍っていたのです。
有り得ない展開なのですが、そこは、島田ゆかワールドならではの出来事。
連れて帰ってお風呂に仲良く入ります。
ケロは、かいちゃんという名のあひるが大好きになり、自分のおもちゃを見せるために、家中のおもちゃを持ってくるのですが、これって、仲良しに対する儀式みたいなもの。
次から次へと遊びのシーンが登場するのですが、ミイラごっこは爆笑ものでしょう。
オチも納得できるもので、ストーリー良し、絵良しの抜群の作品です。
また、このシリーズの一番の魅力は、島田ゆかさんの描くキャラクターとその空間にあります。
生活道具のお洒落さと言ったらこの上ないもので、直ぐ市販されてもおかしくない位だと思います。
この辺りは、世のママを惹きつける魅力の一つと言えそうです。
その絵に描かれた隠れキャラを探すのは、親子ともども楽しい行為で、おそらく何度読んでも新しい発見があるはず。
今回見つけたのは、中表紙のかいちゃんが観測している夜空に、バムらしき星座を見つけたこと。
おそらく、他にもキャラが隠れているのは間違いないのですが、発見できませんでした。
それこそ何度読んでも決して飽きることのない絵本ですが、第一弾から読まれることをオススメします。