最近何かと怒りっぽい息子に“怒る”“すねる”という子供の表現が出てくる絵本を一緒に読みたいと思っていたところ、思わぬところからこの絵本に出会えました。
舞台は小学校(1年生)の教室なので、保育園年中の息子には少し早いかなとも思いましたが、横で聞いていて時折笑っては食い付いてきましたので、全然問題ありませんでした。
息子のツボは、先生が発したことわざを聞いた子供たちが、勘違いして想像してしまったナマケモノが突然出てくるところ。突如現れたサルや、先生がこけたという表現に、思わず笑ってしまい楽しんで聞いているようでした。
特に息子に聞いて面白かった場面は、おたのしみ会という特別な授業で、アイスクリームを作ることになって大はしゃぎするクラスのムードメーカーのげんちゃんが、自分の思うようにはいかなくて、わいわい楽しそうにアイスクリーム作りをするみんなとは離れて、一人“すねて”ぽつねんと石になっているところへ、「どうしたの?」と声を掛ける先生の手を払いのけたところでは緊張感が走りますが、できあがったアイスクリームを先生がげんちゃんの口に持っていく場面で、息子に「これで機嫌直るかなぁ?」と聞くと、即座に「う〜んうん」と横に首を振ってダメと言ったとおり、げんちゃんの機嫌はこれでは直りませんでした。最近よく怒ったりすねたりすることの多い息子には、きっと自分のことのようにげんちゃんの気持ちがわかるのでしょう。
どうやってげんちゃんが機嫌を直したかは是非読んでみて欲しいのですが、担任の先生が子供たちに真正面からぶつかって誤解を解いていくところを見るとも、親としての自分はどうだろうかと反省もしてしまいました。
もっともっと息子の気持ちに近づけるように、“怒る”や“すねる”を題材にした作品を一緒に読んでいきたいと思います。