子どもたちには、どのような将来設計があるのだろう。
冒険家という選択もその一つに違いない。
危険と隣り合わせの生き方。
しかし、著者の記録する冒険は、決して無謀ではない。
自分の憧れ、どうしても抑えきれない探究のために、著者は、学び、努力し、身体を鍛え、冒険にかける財源を捻出し、あるいは自分に極限のひもじさを課し、とても冒険に対して真摯に取り組んでいる。
これは、単純に夢を語る少年たちには重要な姿だと思う。
だからこそ、今生きていることを誰よりも実感できるのだと思う。
自分の子どもが、自分に生き方に取り組み始めた時、親にできることは見守ること。
時には我慢も必要かもしれない。
いい加減な生き方をして欲しくはない。
けれども、ほどほどが良い。
親は難しい存在だと思った。