2011年のイギリスの作品。
最近の傾向として、海外の作品が現地発刊とほぼ同時に邦訳されるケースが多くなってきている気がしており、大変好ましいことだと思います。
物語は、ばくの子供が、お医者さんであるママの病院に手伝いに行くシーンで始まります。
動物病院と言うと、近所にあるような個人病院を思い浮かべる方も多いはず。
でも、このママの働く病院は、それこそ総合病院というに相応しい規模のもの。
全く人間の罹る総合病院と同じ仕組みで、そこに擬人化した動物達がいるのですから、面白くないはずがありません。
その病名が、解けなくなったヘビ、首が戻らなくなったキリン、体の斑点が取れたヒョウ等だから、見ただけで笑ってしまいます。
ばくの子供は、一所懸命お手伝いするものの、やる事成す事、他の方の邪魔になっているようですが、そこはご愛嬌。
取り巻く動物達も大人の対応をするので、ほのぼのとした気持ちになることでしょう。
総合病院を舞台にしたことで、この絵本の成功は約束されたも同然のようなものだったと言えると思います。
子供と一緒になって、絵を楽しみつつ読み聞かせ出来る絵本としてオススメです。