土木の絵本シリーズ第4巻です。副題は、日本人技術者の努力と自立。
登場人物は、井上勝、古市公威、沖野忠雄、田辺朔郎、広井勇の5人です。これにも感動しました。みんなすごい人ばかりです。
若い時から日本の発展のために努力された人ばかりです。
「鉄道の父」と呼ばれた井上勝が、後に初代総理大臣となる伊藤博文らと共に密航したのは二十歳の時です。見つかれば死刑となっていた時代です。
古市公威は、フランスの名門工業大学に留学中、下宿のおばさんに『休まないと体をこわす』と言われた時、『私が1日休むと日本の発展が1日遅れる』と言ったという。。。。。。。土木技術者の鏡です。余談ですが、かの三島由紀夫(本名:平岡公威)の名前は、内務官僚であった祖父が古市公威の名を取って命名されたとされています。それほど尊敬される土木技術者がいるでしょうか?
その他、河川事業に従事した沖野忠雄、琵琶湖疎水を作った田辺朔郎、小樽築港に従事し、後に東大工学部の教授となる広井勇。ここまで本気になって、日本の発展のために努力できますか?う〜〜〜ん。政治家の方にも読んで頂きたいな!
土木というと、談合や汚職など悪いイメージが跋扈する世の中となっていますが、土木の本質を知り、その必要性を理解するためにも、是非お子さんと一緒に読んで頂きたい本です。