ジブリルはあこがれの車を、いろいろな廃材で作り続けます。
おもちゃを買ってくれるゆとりもない貧しい家の子どもだから、せめて自分で自分の夢を形にしているのでしょう。
ジブリルはお父さんの大事な仕事道具のハサミを持ち出しました。
だから、お父さんからしたら、困りものなのです。
そんなジブリルが、ちょっとしたきっかけから、市場で自分の作った車が売れることを知りました。
売ったお金で、家族へのささやかな土産と、大事な道具のハサミを買って帰ります。
家族思いのジブリルと、子どもの才能を見抜けないでいた父親の思いが、対比的でつらいです。
子どもは自分の夢やあこがれで、いろいろな力をつけていくのです。
父親は自分ではなかなか子どもの才能に気づけない。
親としてちょっとつらいお話でした。