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へんなどうつぶ」 パパの声

へんなどうつぶ 作・絵:ワンダ・ガアグ
訳:わたなべ しげお
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\801
発行日:1978年
ISBN:9784001151510
評価スコア 4.75
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  • “ぼか”

    「ぼか どうぶつじゃない、、ぼか どうつぶ!」と名乗るへんてこな生き物が出てくる、何とも奇妙で、心にひっかかるお話し。
    訳者の渡辺茂男さんの自作「もりのへなそうる」でも“ぼか”と喋る生き物が出てくるので、読み比べるとより楽しめます。
    他にも「しょうぼうじどうしゃじぷた」「へそもち」「キウイじいさん」などの自身の作品の他、「おさるのジョージ」や「どろんこハリー」などの翻訳で、外国作品を身近なものにしてくれました。僕は洋書がどちらかというと苦手ですが、渡辺茂男さんが訳した作品は入りやすいものが多くて、洋書の入門編としてもお薦めできると思います。
    白黒の挿絵に古さも感じますが、色がない分、“どうつぶ”の皮膚の色だったり、ボボじいさんが作る架空の食べ物“じゃむ・じる”の色なんかを、読む人の創造で膨らませやすいでしょう。
    家族も“どうつぶ”が言う“ぼか”という言い回しが気に入って、たびたび会話で使ったりしますが、聞きようによっては、芦屋雁之助さんの山下清画伯になっているようにも感じます‥。

    投稿日:2010/04/11

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