「おてがみ おばあちゃんに とどけてね」
と、あす誕生日を迎えるあーちゃんが、ポストのおなかに手を
当ててお願いすると、その夜ポストが地面から抜け出て、
おばあちゃんの家におてがみを届けに向かいます。
坂道の途中でポストが身動き取れなくなると、次から次に
“だれか”が後ろから押して助けてくれます。
その“だれか”の意外性が僕には堪りませんが、4才の息子には
本当の“だれか”はまだわかっていない様子でした。
散歩の時息子が気づいて、一緒に共感できた時を想うと楽しくて
ニンマリしてしまいます。
まだポストを利用したことのない息子にとっては、いまだ不思議な
存在なのでしょうが、本当に歩くものだとは思っていないといい
ですが。
また、おばあちゃんの名前は“大木つね”と表札にあったので、
次の展開を期待してしまいましたが、単なる僕の深読みでしょうか。
ひょっとして夜空の星座に答えが隠されているってことは‥
ないかな。