なんて可愛い、なんて優しいお話なんでしょう!
イーヨは名前や姿から一見して優しいいい子だとわかります。
でも、ヤーヨも同じように優しくていい子なんですね。
ふたりともとってもお互いのことを思いやっていて、とっても大好きな気持ちが伝わってきます。
ふたりで大切に育てているお花。
お友だちが次々とイーヨにお花をもらいにきたために、お花がなくなってしまいます。
イーヨはお友だちにもおすそ分けをしたつもりなんでしょう。
でも、ヤーヨはイーヨと大切に育ててきたお花がなくなってしまい、出て行ってしまいます。
泣いて悲しむイーヨにお友だちがお返しにきますが、このお返しもお花。
怒って出ていったと思ったヤーヨが持って帰ってきたのは、山で摘んできたたくさんのお花。
このお話の中の「お花」って、それぞれの「気持ち(心)」のことではないでしょうか。
イーヨの気持ち、ヤーヨの気持ち、お友だちの気持ち。
みーんなの気持ち(心)が合わさって、最後にまた、お庭がお花でいっぱいになります。
読み終わった後に、とってもとっても胸がいっぱいになりました。