「歯いしゃのチュー先生」が大好きで、今、「まほう」に憧れている6歳孫娘に。
孫娘のこの間のサンタさんへのお願いは、「まほうの棒」をプレゼントして下さいでした。
(クリスマス前に、真面目顔で、「おじいちゃん、もう何にもいらないよ。サンタさんから「まほうの棒」をもらったら何でも手に入るから。」)
願いは叶わずがっかりしているところに、この絵本はさらに追い打ちをかけるかと少々懸念したのですが。何しろ、まほうの小石を手にいれ大喜びの主人公が、そのまほうによって本当の石になってしまい、さらに長いつらいお話が続くのですから。
でも杞憂のようでした。
読み進めるうちにどんどん引き込まれ、「歯いしゃのチュー先生」同様お気に入りになったようです。
幼子の夢はいつか壊れていくのでしょうが、壊れていく夢以上に大事な素晴らしいことを感じ取ってくれているとしたらうれしいことですね。
いい児童書って、こういう本のことなのかな、とふと思いました。