ジョン・バーニンガムの『ねえ、どれが いい?』のような奇想天外の内容ではなく、子どもの日々の生活の中で当たり前に展開されていることのいい所を、やさしく強調しています。比較することも楽しめるし、経験したことが次々と出てくるし、子どもにも大人にも受け入れられる絵本だと思いました。
作者はスペインで暮らしていて気がついたことをもとに、この絵本を描かれたそうですが、「Yes、No」を曖昧にしてなんの不便も不都合も感じない日本人には、かえって新鮮に感じるのではないでしょうか?
どっちもすき! これも曖昧に感じる方もいるかもしれませんが、それぞれのいい所を見つけられたのであれば、新しい自己主張の一つの形かもしれません。
このような『月刊かがくのとも』もいいですね。