これは福音館からもう随分昔に刊行された本の復刻版。
といっても確か本の体裁が変わっています。
元の形は小さな横長の本で、全3巻の続き物。
記憶によると、赤羽さんが絵巻物調の絵本を作りたいと思われて、少々実験的に作られた作品だったのではないかと思います。
私は復刊されたものをみて、ああ残念だ〜〜あのおもしろさが半減!いや何十分の一になってしまった!!!と残念でなりませんでした。
お話は面白い!
なぜかおへそのあるカエルのごんが、けんという人間の子と知り合って、合戦に連れて行かれたけんのお父さんを捜しに旅に出るというもの。
第1巻目にあたるこの「ぽんこつやまの…」は、けんと出会って旅の途中でくわす 物の怪=実は狸のぽんたと狐のこんた=をおへそから出る雲を武器に、あの手この手も使ってやっつけていく…というお話。
福音館版は絵巻物にするということで、一場面が一頁に描かれて、次々頁をめくる楽しみがありました。
頁数が多くなるため色を抑え、小型にしてありましたが、それが絵巻物のおもしろさを倍増させていました。
元の形で復刊すれば、もっと面白く読めるのに〜。
どこかで実現できないですかねえ〜。
それまでは図書館などで探されたら、福音館版の続きがあるかもしれませんね。
ちなみに、私の保育園では「ごん」は大人気で、1冊読み始めると、次のも!次のも!とねだられてしまいます。