本当に本当に、子どもに読み聞かせをしたのは久しぶりでした。
2歳半のHちゃんは、真剣に絵を見ていました。「よるくま」「よるくまクリスマスのまえのよる」「ぼく おかあさんのこと…」それぞれ『もっとよんで』と乞われるまま2回ずつ読みました。保育現場での集団への読み方と明らかに違って、「くまさん、ないているね…。おかあさんにあいたいんだね…」「おかあさん、いたね…」と感じたこと、気付いたことを口にしながら目は絵から離れません。そして時々私を見ると、うん、と頷きます。まるで「だいじょうぶ、じょうずによめているよ」と云っているようでした。赤ちゃんのときからお母さんに絵本を読んでもらっていただけに、Hちゃんは絵本の楽しみ方を知っています。
お家にもある「よるくま」はお気に入りのようでした。
私も酒井駒子さんの絵本は好きです。でもこれは教え子がとっても上手に読むので私はひたすら聞き役でした。Hちゃんの反応を間近かに見ながら、思いがけない至福のひとときを過ごすことが出来ました。