レビューを書くのが難しい絵本です。
飲み込んで(言葉を)出すのに時間がかかる、そんな本。ぜひ娘にと思ったが、反抗期思春期の女子は、こういうのにあえて手を出さないんですよね。それも人前では。
なので、黙って本棚にたてておきたい。人知れず迷ったとき、必ず標を示してくれる本だと思いました。
そっか〜、中3の教科書に載っているのかぁ。上記見解もあながち間違っていないかな。
私は、鬱になっている人や自殺を考えている人に読ませたいと思いました。孤独で苦しくて、(見ようと思っても)周囲が見えなくなっている人への問いかけに聞こえたのです。
世界はこんなに美しいと気づかせる詩なのかと。
最初世界から始まって、だんだん自分のなかへ入っていく質問。世界を見てから自分をもう一度問う、そんな風に思えました。
まるで自然の一部になった視点で描かれた挿絵と、この詩。たいへん心に響きました。
図書館で児童の絵本コーナーに置いてありましたが、ヤングアダルトがいいんじゃないかなぁ。
子育て、結婚生活、いろいろお疲れの世代もどうぞ読んでみて下さい。
これに全部答えられるようになれば、人生は希望に満ち溢れますね。