小学校で教師をしています。『にじいろのさかな』は、子どもたちも大好きな絵本です。表紙のきらきらした絵にいつも歓声があがります。でも、きらきらしたうろこを自慢しているために周りのさかなたちからさけられるようになるにじうお。そんなにじうおが自分のうろこをさかなたちのあげ、そのかわりに友だちと一緒にいることの素晴らしさに気付いていく様子は、友だち関係を広げていく小学校低学年の子たちにぴったりです。教室においておくと、休み時間などに手にとって読む子どもたちの姿があります。
シリーズになっている『にじいろのさかなしましまをたすける』では、自分たちと違っても、その違いを認め合うことの大切さを『こわくないよにじいろのさかな』では、想像して怖がるよりも実際に経験することの大切さを『にじいろのさかなとおおくじら』では噂や思いこみ(偏見?)でものごとを判断するのではなく、見て聞いて知ることの大切を・・と子どもたちに伝えたいことがぎゅっと詰まった絵本だと思います。シリーズを通して読み聞かせをし、にじうおの成長とともにみんなで大切なことを確かめ合っています。子どもたちも続刊を楽しみにしています。