なんとも愛らしいお話です。
誰が訪ねてきても、
「ちょっとまって」「ちょっとまって」と、
眠ってばかりのくまさん。
分かる!分かります!!
この言葉、ついつい言ってしまうんですよね。
でも、言われたほうは・・・?
子どもの頃、友だちに「ちょっとまって!」と言うと
「ち、よ、つ、と。はい、待ったよ!」
と返されるという 不思議なやり取りが よくあったのですが
なるほど、待たされるほうとしては、
はやく自分のほうに向いて欲しかったのでしょうね。
この絵本を読んだ今なら、その気持ちが分かるような気がします。
悪いことしちゃったなあ・・・。
そんな呑気なくまさんも、
本当に大切な日は覚えていたようで、
大急ぎで準備をして、みんなのところへ駆けつけます。
この物語は、くまさんが主人公ですが
友だちのために、1週間も前から
あれこれと準備をする動物たちの姿が、とっても素敵。
くまさんも、一緒にお祝いできて本当に良かったです。
一年に一度のスペシャルな日は、
どうしたって待ってはくれないですからね。
「ちょっとまって」
ばかり言っていると、きっと大切なことを見逃してしまうから、
「いま行くよ!」って言えたらいいなと思いました。