「むしのほん」 その他の方の声

　虫あお・あか・き＝（いとこ）と、虫クロ＝よそ者意地悪のお話。
仲間社会の社交性をどう保つか、仲間会議の結果は・・・。

　意地悪は世界共通のウンザリだけれど、
もっと興醒めするのは、一撃天罰の終わりめでたし。
どこか正義の暴力という得体の知れぬモノが、あるらしい。

　あのゴーリー画伯がカラー挿絵でご乱心だ。
いやいや、体制然とした世の矛盾に一投する石こそが
このあお・あか・きと、クロなのだろう。
いや・・・、そんなはしたない杓子定規は、失礼だろう。

　ゴーリー画伯特別限定カラー絵本、かも知れない。
貴重な遭遇に、感謝。

全ページためしよみで、読ませていただきました。
今、エドワード・ゴーリーの、作品が、非常に気になっています。
この1冊は、ゴーリーの作品のなかでは、特異なポジションかもしれません。ストーリーは、現れた悪者を、みんなで知恵を絞って退治する、ハッピーエンドのお話なので、すんなり読めます。でも、ゴーリーらしい摩訶不思議な世界観は健在です。