おかあさんが結核にかかっって遠くの病院に入院することになり、おばさんのところにあずけられる事になったローザのお話です。作者の方が実際に体験されたことを絵本にされたようです。
最初は寂しくて泣いてばかりだったローザも、次第におばさんの家での生活に慣れ、ブルーベリー摘みに出かけたりいとこのビルギットと遊んだり、楽しく過ごすようになります。
毎週日曜日は色んなキスを入れた手紙をおかあさんに贈るのですが、「とりのキス。さえずりながら。キスができるの」「きをつけて。さかなのキスなのでしめっています」と、ユーモアたっぷりのローザのキス、とても微笑ましいです。その手紙をいつも病院で心待ちにしているおかあさんの姿が目に見えるよう。
離れ離れになっている大切な人には、愛情を形にして伝えることも忘れてはならないなと感じました。