読み終わって思わずため息がでるような、何ともかとも素敵な絵本でした。
『くまのプーさん』の ウィニー・ザ・プーの名前のきっかけになったクマが本当にいたこと。クリストファー・ロビンはそのクマ、ウィニーと一緒に遊んだことがあること。そのクマは実はカナダ生まれで縁あってイギリスにやってきたこと。ウィニーをイギリスに連れてきた獣医師ハリー・コールボーンの孫がこの絵本の作者であること。これらのすべてに ビックリしました。
この絵本は、こぐまのウィニーとハリーとの出会い、一緒に過ごした日々、そして別れ。そして、そこから始まる ウィニーとクリストファー・ロビンとの出会いが描かれています。そして、「ウィニー・ザ・プー」という世界で一番愛された(今も愛され続けている)クマのお話が生まれたのです。
ウィニーの物語が家族の中で語り継がれているだけでなく、こうした優れた絵本の形になって『くまのプーさん』のお話を愛する多くの人へと届けられたことが良かったな、素晴らしいなと思います。