シンデレラの視点から語られるシンデレラの物語
普通のシンデレラとは少しだけ違うものを
イメージしていましたが、
思ったよりも感情移入ができず、
普通のお話でした。
あえて、シンデレラの視点にしていたり、
さっぱりとした人物描写なのは、
物語の最後に、それぞれの人物の気持ちを、
考えてみよう!
という、子供達への新たな取り組みなのかもしれません。
でもこのような本を読む子は、
まだ純粋にお話を楽しむだけで良い気がしました。
また、それぞれの人物の気持ちを
考えさせるには、
あまりに、それぞれの人物の描写が少なく、
物語に厚みがありません。考えようがないというか、、、
それすらも含めて、
子供達にその部分の物語を想像させて、
新たな物語を紡がせる試みかもしれないですが、
わたしには、少しピンときませんでした。
気持ちを考えさせるなら、
もう少し上の年齢の子供向けに、
もう少し大人びた複雑な感情描写や、
背景を入れてあげた本のほうが良いのでは???
と思ってしまいました。
気持ちを考えさせるのではなく、
ストーリーを考えさせるにしても、
もう少しだけ工夫できたのでは?
と思ってしまいます。
お話自体は、有名過ぎて、
わたしに新たな感動がわかないせいかもしれませんが、
少し単調であまり面白くなかったです。
絵はカラフルで可愛いですが、
もっと可愛く美しく、
シンデレラの本だ!!!という
特別なワクワク感も欲しかったです。
※わたしがもう子供じゃないからかもですが、、、、