やんちゃで、素直で、正直な
中学生が保育所に職場体験に行くお話です
今は、いろいろな職種が受け入れて
中学生がまじめに手伝う様子を見かけます
私も中学生の頃にやってみたかったなぁ〜(笑
まだバイトも出来ない
思春期の時に、体験することで
職業観、働くことについて・・・等
何か、気付くと思うんですけど
さて、この作品の主人公は
担任の先生が手を焼いている
やんちゃなふうた君
でも、今は父親は単身赴任で
海外だったり
母親は仕事が大変そうではありますが
小さい頃は愛されていたように思われます
複線に、捨て犬や認知症の老人の話、友達の職業観もちょこっと
と、いとう氏の持ち味の
思春期のもやもや感や友達との距離感、価値観とか
地域のお兄ちゃん的存在とか
いろいろ絡んできます
読みやすくて
一気に読めてしまいます
状況が目の前に現れてきて
保育園「あるある」
保育所の普段のようす
現場の臨場感がいいんですよ
主人公のふうたくんとこどもの関わりとか
職場体験も、別に・・・仕事なんか別に・・・
のチャラ男くん(笑 のふうた君ですが
でも、子どもにはきちんと向き合えるし
子どもの見方、寄り添いが
とても、自然で、めんこいんです(笑
実習担当のリンダ先生(本当は林田(はやしだ))も
他の先生方もいいあじ出しているし
ネタばれになっちゃいそうですが
職場体験の評価表が担任の先生のもとに届くんです
先生は、不思議がります
評価項目が15ほど並んで、4段階で評価してもらうように
なっているのですが
ふうたくんが職場体験に行った園長先生は
「評価は、上記にあるような項目ではうまくお伝え出来ません。
受け入れ先として大変申し訳なく思いますが、どうぞご理解ください。
その代わり、子どもたちの絵を送らせていただきます。・・・後略」
で、ふうたくんの担任の先生には
ちょっと理解出来ない・・・様子もあり
なんとも、そこが現実的のように感じてしまい
気まぐれは、いとう氏にとても感心してしまいました
そうそう
なんでもかんでも「評価」「評価」体制が
大嫌いな私は
この園長先生の対応の仕方に感動してしまったのでした
どうして「天使のにもつ」という題名なのか
これもまた、虐待問題、親子関係にもつながっているように
私は、感じました
中学生対象になっていますが
是非、大人の方も
子どもに関わる学生さんにも
読んでいただきたいです