きらきら光る何か・・・に惹かれて危険な冒険に巻き込まれてしまった二匹のアリ。私はページをめくるたびに、これは最悪な結末になるんじゃって思いました。でも奇跡が起こります。
ストーリーはそれほど魅力があるとは言えませんが、アリの視点から見た大きすぎる世界が絵の中で上手に表現されていて見事です。カラフルでないけれどインパクト十分!
こどもから見た大人の世界もまた大きいもの。彼らが自分より小さい存在に目を向けた時、どんな風に感じるのでしょうか。もっと冒険したいと思うのかなぁ。絵本ではハッピーエンドですが、実際の世の中はそう甘くないって事だけは伝えたいですね。けれど好奇心のアンテナを張り巡らせる事はとても大事。私はこの絵本を読んだあと、ふだん何も考えずに紅茶に入れている砂糖を「あぁ確かにきらきらしてる!」とわくわくしながら見つめました。ハラハラするけれど同時に楽しい、そんな絵本です。