子どもが、社会の仕組みや身近な仕事を学ぶための取材の方法、調べ方、まとめて発表するまでを具体的に教える教育絵本。
スーパーマーケットと、コンビニエンスストアの仕事の工夫、共通点や相違点を調べる。
あまりに身近過ぎて、うっかり見逃している場所。特に、コンビニは年々新しいサービスを導入し、時代の流行をいち早く発信している商業施設でもあり、たまに行くと驚く。買い物以外にも、公共料金の支払い、通信販売の決済、印刷、宅配便の受取など、いまやコンビニに助けてもらって生活が成り立っているくらいだ。銀行のATMもあり、郵便局のようにポストがあるお店も。
スーパーでは最近、動画を流して商品をPRしたり、農産物などのパッケージに生産者の顔写真がはってあったり、バーコードで商品の詳しい情報が得られたりする。商品の安全性や、身元のたしかさ、品質の高さやお値打ち感を表現するのにいろいろ工夫していることが改めて分かった。
私は実際にスーパーで働いたことがあるが、サービスカウンターの人の仕事をもっと知ってもらいたいと思った。クレーム対応や、店内の迷子、その他雑多な仕事を一手に引き受ける人たち。また、駐車場のトラブルや、盗難(万引き)、こまった人の対応などなど、スーパーはドラマがいっぱい。おそらくコンビニも、夜遅い時間や、祭りでやたらに混んでいる時など、トラブルが頻発。
防犯や、企業の内部の問題もいろいろ体験しているので、もっといろいろ書いてほしいと思った。
が、子ども向けの本に書いていいかどうか?
しかし事実を知ってほしいと思った。軽く見られがちな商売なので、働いている人の大変さはしっかり理解してほしい。ま、この子たちもそのうちアルバイトや生活のために、こういう場所で働くこともあるだろう。その時に、いろいろ知ることになるだろう。