「まっくろ」 その他の方の声

先生は　「みんなのこころに　うかんだことを　かいてみましょう」と黒板に書きました


男の子は　画用紙に黒い色で塗りつぶします何を言われても　何枚も　何枚も　まっくろに　ぬりつぶすのです
家へ帰っても　ずっと　まっくろに　ぬりつぶすのです

大人たちは　男の子がまっくろにぬりつぶすのをみて
心配になります・・・　友達も　でも・・・・
男の子は　何枚も何枚も　まっくろに・・・
男の子の根気強さに　脱帽です！
「まっくろだけど　やわらかい　まっくろだけど　こわくない」

そして　とうとう　不思議なことが起きたのです！
なんと　びっくりしました　おおきな　おおきな　くじら

男の子は　おおきなおおきな　くじらを　描きたかったのですね！　
本当に　すばらしいね　男の子の創造力と根気つよさは
　
否定するのではなくて　見守ることがどれほど大切か教えられました　

こどもを見る　大人たちに教えられる　絵本でした

作者の　絵本のテーマに感動しました！

黒井健さんの絵としり、読んでみました。男の子がぬる、まっくろが一体なんなのか…。途中、読みながらも、先が想像できずに思わず心配になったほど…。でも、それが、できあがったときは、驚きました！　想像力ってすごい！　それを妨げてはいけないと改めて思いました。心をうつ絵本でした。

黒井健さんが長期間かけて完成させた絵本は、今まで目にしてきた作品とは全く異なるものでした。
様々に塗ろく塗られた画用紙に気持ちを集中させるために、その他の描き込みと差異を置いているように思えました。
それほどに、ただただ黒く塗られた画用紙は強烈でした。
絵は人の心を映すといいます。
黒く塗りつぶされた１枚の絵だけを見たら、誰もが心配になるでしょう。
それをひたすら描き続ける少年に、私は、見当違いの予測をしてしまいました。
壮大な絵の完成で、この絵本は結実しました。
少年には、最初からこの壮大な構想があったのでしょうか。
そうすると、自分は部分だけをみてこの子を判断していたことになります。
絵本の最後に、協力者として小学校名が記載されています。
黒井さんが小学校を訪れながら、煮詰めていった作品です。
子どもたちの想像力は、大人の固定観念の上を行っているのだということも教えられたような気がします。

2021年に出版された絵本の中で
ベスト３を選べと言われたら
迷わず、この1冊を選びます（笑

黒井健氏の絵だったので
予約して手元に来たときに
「あれ？黒井さんらしくないような・・・」
が、第一印象でした

「みんなのこころに　うかんだことを　かいてみましょう」

というテーマを与えられたら
皆さんは、どんな絵を描くのでしょう

私は、そのテーマの壮大さに（笑
何を描くか決まるまで時間がかかりそう（笑

めがねをかけた男の子が
画用紙に描くというより
黒一色に塗っています
塗りつぶしています

それがね、1枚ではないのです
授業時間ではないのです
ず〜〜〜っと（笑

大人は心配します

でもね男の子は

まっくろだけど
やわらかい。

まっくろだけど
こわくない。

どういうことでしょうね
いろいろな色を重ね塗りして
その上に黒を塗っての、ひっかきの絵でもないし

そうしたらね・・・

すご〜〜〜い！！
感動でした

こういう芽をつぶしてはいませんか？
と、対象は子どもだけではなく
子どもに関わる大人に言われているように
感じてしまいます

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