原作の「ハイジ」は長編の物語です。 そこからエッセンスを取り出したお話だから、上下巻という珍しい構成になったのでしょう。
それでもあらすじを追いかけている様なところが否めず、展開の飛躍は気になりました。
それでも、それを埋めるのが、布地に丹念に縫い上げた絵の質感と布地の空白部分です。 旋律と余韻が縫い込まれた中に、原作への思いを感じました。
下巻は、ハイジがアルムの山に戻って来てからのエピソード。
様々なエピソードをまとめて縫上げたアルム山の全体図が最後に付いていました。
当然原作を読まずにいられません。
QRコードを使って、朗読音声と効果音楽を聴くことができるのも、とても豪華なプレゼントです。 関わった人達の思いが伝わってきました。